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統合医療やまのうち小児科・内科

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「腸」のおはなし6
 
腸を大切にするための5つのこと
1.
食事はゆっくりよく噛んで食べる。 
2.冷たいものを飲んだり、食べたりしない。
3.食事中はお茶やお水をたくさん飲まない。
4.食事は楽しんでいただく。
5.農薬、添加物は食べない。

(前回からの続き )

5.農薬添加物は食べない。
 最近はインターネットで様々な情報を得ることができるようになりました。農薬の害については、ネオニコチノイド系農薬の使用によるミツバチの大量消失の問題、遺伝子組み換え作物とグリホサート(ラウンドアップ)の問題が注目されているようです。食品添加物の害では某 製パンの小麦に含まれる臭素酸カリウムの問題や人工甘味料(アスパルテーム)の神経毒の問題などが注目されています。
 ここに上げた例のように、農薬や添加物は認可されているから安全であるとはいえないことを大前提として知っておいて欲しいと思います。農薬の害や食品添加物の害を検討するとき、問題となるのが、「安全性がデータで認められているので、問題がない」という立場で議論する人がいることです。医療の例で説明すると、全身の強い倦怠感で医療機関を受診され、様々な検査をしても明らかな異常がなく、「不定愁訴」ということで心療内科や精神科に紹介され向精神薬を処方されている方が時々当クリニックを受診されます。この場合、現代の医学では病気とは言えませんが、バイオレゾナンス的な診察をすると化学物質の害が原因になっていると推測される例は多く、汗から解毒をしたり、農薬などを取り込まない食生活を実践してもらって、改善することを経験します。 つまり、現在の科学で問題ないとされていることでも、単に客観的な検査手法や観測方法が存在しないだけで、本当に「全く」問題がないということではない、ということに注意が必要です。

 農薬や添加物の害を議論するとき、人体(実験動物)にほとんど影響しないというデータがあったとしても、
①データは平均値であり、問題が起きた例が少数含まれている可能性がある。
②体質によって解毒の機能が高い個体と低い個体が存在する可能性がある。
③同じ個体であっても体調や環境によって影響を受ける時と受けない時がある可能性がある。
④複数の農薬や食品添加物が存在する状況下でのデータはほとんど存在せず、複合汚染の場合の危険性は誰にもわからないし、当然危険である可能性が高い。
⑤実験した主体者がその農薬や添加物の製造や販売に関わるものであった場合はそのデータは信用出来ない。
などの注意点が必要です。これらをクリアした上でほんとうに安全であると言い切れる人はいないのではないでしょうか。

 では具体的にどのような点が問題なのか説明していきます。これまでも説明してきたように、腸内細菌叢のバランスは、免疫システムの大切な一部です。農薬や食品添加物の一部は、直接的に細胞の分裂を阻害する可能性があります。そのため、腸内細菌叢が乱れ、腸内で悪玉菌が増えたり、善玉菌が減ったりして、食べ物などと一緒に入ってくる細菌、ウィルス、寄生虫や真菌(カンジダや白癬菌など)などへの抵抗力が低下します。また腸内細菌叢が健全でなければ、未消化な状態で食物を吸収してしまい、一部のタンパク質がアレルゲンとして取り込まれ、アレルギー症状を引き起こす場合があります。(続く)

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