佐賀市の 小児科 アレルギー 漢方 東洋医学なら
統合医療やまのうち小児科・内科

統合医療やまのうち小児科・内科
ご予約・お問い合わせ0952-33-8500

〒849-0919
佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2

「腸」のおはなし3

(前回からの続き)
2.冷たいものを飲んだり、食べたりしない。
夏の暑い時は、冷たい炭酸ジュースをゴクゴク飲むのがおいし~いですよね。また、いっぱい汗をかいた後に、キンキンに冷えたジョッキで飲む生ビールもたまりません。私自身も代替医療や自然療法を知るまでは、このような誘惑に勝てるはずもなく、当たり前のようにジュースやビールを飲んでいました。

 腸管の働きを調節しているのは自律神経ですが、急激に冷たいものが胃腸にやってくると、一時的に交感神経(興奮系)が緊張して、腸管の動きが悪化します。消化や吸収の働きが阻害されるのはもちろんですが、腸管は体内に細菌などの外敵を侵入させないように免疫の臓器としても働いているので、冷たいものを胃腸に入れることで、免疫の働きも低下することが予想されます。

 ここからは推測ですが、この時に腸管内の細菌などが、腸のバリアーを超えてリンパ系や血管内に入り込んでいるようです。すぐに病気になるわけではありませんが、体にとっては徐々にダメージとなります。

夏に冷たいものを摂り過ぎて秋になってから体がだるくなるのは、腸管を冷やし過ぎたことが大きな原因になっているのではないかと思います。体に影響が現れるのに時間差があるため、冷たいものが体に悪いと気付きにくいのかもしれませんね。

 冷たいものが体に悪いといっても、熱いお茶ばかり飲みなさいというわけではありません。少しお湯を足して、ややぬるい程度のものを飲むように心がけてください。常温のものしか飲んでいないという方もいらっしゃいますが、夏の暑い日以外は常温でも胃腸にとっては低温ですので気をつけてください。

また、どうしても冷たいものしか手に入らないという状況もあります。その時は冷たいお水やお茶をしばらく口に含んで、少しぬるくしてから飲み込むという方法もあります。外食の時はせめて「氷なしで」と注文の時に付け加えるようにしてください。腸の元気が体の元気の基本です。お腹を冷やすことをやめるだけで体調が変わる方もいらっしゃいます。皆さんも是非実践してください。

【番外編】
花粉+黄砂+PM2・5について 

今年は花粉+黄砂+PM2・5が合わさって、アレルギーの三重苦という表現もされているようです。

実際、これまで も山間部の人よりも都会の人のほうが花粉症になる人が多いとか、花粉症の症状が強いことがわかっています。

排気ガスなどの大気汚染物質が花粉に吸着される ことでその症状が悪化するためと考えられており「アジュバント効果」と言われ ています。

黄砂には微量ながらカドミウム、ヒ素、鉛などの有害金属やカビ、細菌、さらに 農薬、硫酸化合物、硝酸化合物などの化学物質などがふくまれています。また黄砂発生地であるタクラマカン砂漠では、1980年代まで地表での核実験が行われていたため、放射性物質を含んでいる 可能性もあり、以前から説明している5つの病因のうち内的要因である「精神的ストレス」を除く「金属」「潜在感染」「化学物質」「電磁波」すべての外的要因が含まれていると考えられます。

これらの病因の上に花粉症が上積みされるので、症状がより強くなることは容易に想像出来ます。本質的な治癒のために必要なのは、病因となる物質を解毒(デトックス)することです。一番簡単でお金がかからない方法が、汗をかくこと。汗からは有害金 属や化学物質の排毒ができます。運動してかく汗が理想ですが、毎日お風呂に入ってじっくり汗をかくようにしましょう。あとは良質のビタミンとミネラルの摂取は不可欠です。ストレスによってビタミンは大量に消費されます。また良質のミネラルを摂ることで、有害金属の排出を早めることができます。私の子どもには、プレマで入手できるグレイトミネラル(いのちかかがやく調和のミネラル)を飲み物に数滴必ず入れて与えていますし、私自身はエレクトロバイタミンを多めに飲むようにしています。黄砂の害について、心配し過ぎもよくありません。出来る範囲の対処をした後は、考えて答えの出ないことは考えないようにしましょう。

TOP