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統合医療やまのうち小児科・内科

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「腸」のおはなし2
(前回の続き)

 腸を大切にしましょう、というお話の続きです。具体的に一ずつ見て行きましょう。

1.食事はゆっくりよく噛んで食べる。
 皆さんこうすれば良いというのはご存知だと思いますが、なかなか実践できないことでもあります。食べ物は、体の中に入ると消化酵素で分解されて、炭水化物はブドウ糖などの糖類に、油(脂質)は脂肪酸とグリセリンに、タンパク質はアミノ酸になって吸収されます。食べ物を丸呑みにすると、消化に時間がかかりますし、消化しきれないものが腸管に残ると、タンパク質などが消化されないまま、吸収される恐れがあります。タンパク質が直接血液中に入ることで、アレルギー反応を起こすので、できるだけ食物を細かく噛み砕いて消化に時間がかからないような食べ方をしましょう。また噛む動作自体がとても大切です。とくにお子さんの場合、噛むことが筋肉、骨格の成長につながっていますので、歯並びだけでなく顔の形にも影響します。よく噛んで歯が丈夫なお子さんは、顔つきがキリッと引き締まっていますが、あまり噛まないとそうではなくなります。また鼻の発達にも関わるので、鼻づまり、アデノイド、口呼吸なども、噛む習慣がないことが原因の場合があります。口呼吸のお子さんは鼻の発達が悪い事が多く、鼻の形(鼻筋が通っているかどうか)も噛む習慣の有無で、発達に差がでます。大人になると辛い矯正をしないと歯並びは変わりませんので、子どものうちに噛む習慣をつけることが、その後の人生に大きく関わります。(異性にもてるかどうかにも関わっているかも???)

 なかなか噛む習慣をつけることが出来ないと思っている方も多いと思いますが、大人の方はとにかく自覚して、噛むことを意識してください。食べ物を一口含んだら、お箸を置いて噛むことに集中するのも良い方法です。同じ食べ物でもゆっくり味わうと美味しく感じられますし、満腹感を得やすいのでダイエットにもつながります。
 3~4歳以上のお子さんはある程度噛むように声掛けすることで噛む習慣ができます。が、あまり注意し過ぎると、食事の時間が楽しくなくなってしまうので、最初の一口、食べ物を口に入れたら、お父さんお母さんと一緒に30回から50回数を数えて噛む習慣をつけましょう。その後は楽しくお話をしながら食事の時間を楽しんでください。続けていると、普段の食事でも噛むことが当たり前に変わっていきます。
 1~2歳のお子さんは、その子が噛むことができるぎりぎりの硬さと大きさのものを見極めて、いつまでも柔らかいものばかり与えるのではなく、噛まないと飲み込めない物を作ってあげてください。
 乳児はまずおっぱいの吸い方ですが、できるだけ口を大きく開けておっぱいを頬張るようにふくませます。「チューチュー」と口先だけで吸うのではなく、「ング、ング」と咀嚼するよう口を動かして母乳を絞りだすような吸い方をすると、顎が鍛えられます。哺乳瓶も赤ちゃんの飲みが良いからという理由で、吸うだけでミルクが出てくるようなニプルを使うのは、顎の発達を遅らせます。ビーンスタークのものが、咀嚼によってミルクが出てくる構造になっていますのでオススメです。

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