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統合医療やまのうち小児科・内科

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心を溶かして、すべてを委ねること2
気温の高い秋でしたが、四季は確実にめぐり、朝の寒さが強くなってきましたね。気温が下がると、自然と身体も硬くなります。身体が硬くなると心も硬くなった感じがします。冷えは体だけではなく、心にも影響します。重ね着をして、常に冷えないようにこころがけてくださいね。とくに下半身は冷えないように靴下の重ね履きや、レッグウォーマーで温めましょう。お風呂には必ず入ってじっくり温まりましょう。ゆっくりお風呂に入れない方は、足湯をしましょう。ゆったり温まると、心もゆったり柔らかくなります。体がゆるむと、心もゆるみます。逆に、心の緊張は必ず体の緊張とワンセットです。

 今回は、心と体を完全にリラックスする方法を説明します。寒い時はお部屋を温めて、ゆっくりくつろげる環境にしてください。

1.ゆっくり仰向けに横になる
2.足は自然に開く程度、腕も自然に開く程度(15~20㎝)
3.とにかく脱力する。ヨガでは死体(屍)のポーズ(シャバアサナ)と言われる状態です。見た目には簡単ですが、脱力するというのが意外に難しいものです。足の先、足の甲、足首、スネ、ふくらはぎ……と順々に脱力していることを確認していきましょう。


 雑念がわいてくるようであれば、できるだけ身体の状態をチェックしながら、ゆっくり脱力している感じを味わうように、体の感覚に意識を持って行きましょう。これ以上脱力できないというところまで来たら、もうひと押しです。「心を溶かす」とイメージしてみましょう。さらに体が脱力していく感じがわかると思います。特に、眉間、目、顔の筋肉、顎、こめかみ、胸のあたりを意識しながら、「心を緩めよう、心を溶かそう」とイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
 心を溶かす、というところがうまくできない方もいると思います。心は常に、外界から自分に不都合なことがやってこないかと警戒しています。例えば上司が近づいてきた時、自分に声をかけてくるかもしれないとビクビクした経験はありませんか? めんどうな仕事が増えるかもしれない……とか。
 外界からの情報を受け取るとき、心は常に身構えています。自分にとって有利か不利か、好ましい状況なのか「ヤバイ」状況なのか……。ある人を見て「良い感じ」「感じ悪い」と瞬間的に判断するのと同じ回路が働いています。前回説明したように、これは意識に上って来ませんが、この判断を種にして、頭のおしゃべりは延々と続きます。先ほどの上司の例で言うと、「もし仕事を頼まれたらどうしよう」「断るとつかえない奴とおもわれるかも」「でも今日は早く帰りたいし」「いっその事、何かお手伝いできることありませんかと言って心象アップねらおうか」「そんなことしたら同僚にきらわれないか」……何とかしてこの思考を止めましょう。
 そのためには、心の警戒を解く必要があります。自分は大いなる自然の一部であること、この宇宙の一部であることを改めて認めます。自分も、自分の周りの世界も、サムシンググレートの一部であることをしっかりと認識します。少なくとも今その瞬間には、敵となるものも脅威となるものも無いことを確認します。その上で、心を完全にこの宇宙やサムシンググレートにゆだねてしまいましょう。
(つづく)

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