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統合医療やまのうち小児科・内科

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「バース・トラウマ」について<続き2>
ここまでバーストラウマについて、トラウマをなるべく作らない方法を説明してきましたが、すべての出産において自然分娩で、希望通り「100%満足」ということは、ほとんど無いと思います。5つの病因(金属汚染、電磁波汚染、化学物質汚染、感染、精神的ストレス)を減らす生活をすることは基本なので、できる限り実践していただきたいのですが、出産への医療の介入をすべて拒否することは、現代の生活をおくる上では難しい、というのも良く分かります。またもうすでに様々な事情で、出産時に医療的な介入があったとか、帝王切開だったという場合でも、後悔する必要は全くありません。私自身の経験からも、トラウマは様々な気付きや学びによって解消できるからです。大きなトラウマを持っていたほうが、気付いた時の喜びは、より大きく、気付きも深いものになる可能性があります。その深い気付きを得た時には、「この気付きを得るために、これまでの苦しい体験が必要だったのだ」と納得するはずです。逆に言うと、今皆さんが体験している苦労は、大きく深い気付きを得るために必要な経験だ、ということです。

 バーストラウマで最も気をつけて欲しいのは、その子が「望まれて生まれてきた」と十分に感じられるようにしてあげることだと思っています。お母さんやお父さんの置かれた状況によって、また、たまたま障害を持って生まれてくる子どもの場合など、なかなかそのように感じられないこともあるかもしれませんが、授かったおなかの赤ちゃんにとって、お母さんの「無条件の愛」「ありままを受け入れる心」が大切です。子どもはお母さんや家族の愛を感じ、自分の存在を認めてもらうことで、自信を持って「生きてもいいんだ」と感じることができるのです。

 最も避けて欲しいのが、その子の存在を否定するような思いや言動です。身近な例では、男の子が欲しかったのに…女の子が欲しかったのに…という望んだ性別では無い子どもを受胎した時や、仕事が忙しかったり、上のお子さんの育児で、おなかの赤ちゃんのことを気にかけずに妊娠期間を過ごした時など、その感情が胎児に伝わって、バーストラウマを形成すると言われています。さらに経済的問題や夫婦の不仲、思い通りにならない育児など、妊娠中や子育ての期間中、「この子さえ居なければ」などの思いがわいてくることもあるかもしれません。それでも、決してその子の存在を否定するような言葉を言ってはいけません。「あなたさえ居なければ」「産まなければよかった」「ダメな子」「信じられない」などの言葉は禁句です。口に出さなくても、そういう考え自体も持たないほうが良いと思います。そうしてしまった時は、おなかの赤ちゃんであれ、まだ言葉を理解していない赤ちゃんであれ、「ごめんね」と謝りましょう。そして、赤ちゃんがおなかにいる場合は、おなかに手を当てて、生まれてきたお子さんに対しては、しっかりハグをして「ちゃんと見ているよ、愛しているよ、大好きだよ」と何度でも言ってあげてください。

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