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統合医療やまのうち小児科・内科

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5つの病因論 潜在感染
人間の体は、ヒトの細胞だけでできているのではなく、様々な細菌やウィルス(時には寄生虫)と共存(or寄生)しています。分かりやすいのは、腸管内の大腸菌や乳酸菌などの腸内細菌です。また、皮膚や口腔内には常在菌がいて、時には体を守ってくれたり、時には悪影響を与えたりしています。腸管や口や皮膚は、外界と接しているので、様々な菌が存在していることは納得できますが、実は外界と接していない身体の中にも、様々な細菌やウィルスが存在しています。
 
 例えば、「帯状疱疹」という痛みを伴う湿疹ができる病気をご存知でしょうか? 年配の方が、疲労し免疫が低下した時になりやすいと言われている病気です。この帯状疱疹の原因は水ぼうそう(水痘)のウィルスなのですが、子どもの時にかかった水ぼうそうのウィルスは、湿疹が治った後も体の中に残ります。 脊髄に近い神経節という所に何年も潜んでいて、その人の免疫力が落ちた時に、神経に沿って湿疹ができ何ヶ月も痛みが続きます。このように、体の中には普段は悪さをしていない(ように見える)菌やウィルスが存在しているようです。
 
 また医療関係者にとっては常識ですが、人の血液にはどんなウィルスや細菌が存在するか分からないため、採血や手術などの処置の際は感染しないよう細心の注意を払いますし、血液の付着した注射針やガーゼなどは医療廃棄物(感染性廃棄物)として他のゴミとは分別して厳重に管理、処理されています。
 余談となりますが、先頃、生肉食中毒事件がニュースとなっていました。その中で、筋肉は本来無菌で、肉のブロックの表面をきれいにトリミングすれば安全であるということが報道されていました。血液中に未知の細菌やウィルスが存在するかもしれないのに、、、、と耳を疑いました(獣医学的にはそう言われているのでしょうか?)。生肉は様々な細菌やウィルスが潜んでいると仮定して調理、処理されるべきだと考えます。
 
 自然食を実践されている方々の間では常識となっていますが、牛乳はからだに悪いというのは事実のようだと私は考えています。その理由の一つが、牛乳の細菌汚染の問題です。牛乳は高温殺菌されているので「無菌である」と思っている方が多いのですが、実は厚生省令における成分規格として、牛乳中の細菌数は1ミリリットル中5万以下(大腸菌群陰性)となっています。つまり、本来無菌状態ではないことが前提になっています。実際、平成19年にはヨーネ病に感染した牛から搾乳した可能性があったとして、大量の牛乳が自主回収されました。ヨーネ病を起こすヨーネ菌は人の結核菌に近い細菌で、人間に病原性は無いとされていますが、一部でクローン病(腸管の炎症性の病気)という難病の原因になっているのではないかと言われています。波動診断的には、しっかり加熱調理されていない乳製品を食べた人には、ほとんどの場合なんらかの潜在感染が推測されます。当院での食事指導で注意してもらうのは牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、アイスクリーム、プリン、シュークリーム、乳酸菌飲料などの加熱されていない乳製品です。子ども達の大好きなものが多く、食事指導をする上でとても苦労する食材の一つです。
 

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