2013/08/05
5つの病因論の2つ目は電磁波の害です(実は原発事故の放射線も電磁波の一種です。その対策は前回の臨時号を参照してください)。電磁波については(株)レジナの土田社長が長期にわたって本紙で詳細に報告してくださっていますので、そちらで勉強していただくのが一番良いと思います。医院(兼自宅)を建築するに当たって、オールアースを導入したのですが、とても良かったと実感しています。
実際の診療の場面で電磁波の害が想定される場合、まず寝室の状況をお聞きします。電磁波の影響を減らすポイントは「時間」と「距離」です。時間が長ければ長いほど、距離が近ければ近いほど電磁波の影響を多く受けます。寝ている場所は一日のうちで一番長い時間を過ごしますので特に重要です。できれば電磁波の測定を行って、どこから強い電磁波が発生しているかを確認したほうが良いのですが、今回は一般的にすぐできる対処法を紹介したいと思います。
時間と距離の原則から考えて、長時間にわたって直接肌に触れて使用する電気製品は避けたほうが良いでしょう。具体的には電磁波の対策がされていないホットカーペットや電気毛布等です。また、寝ている周辺の電気製品は全般的に遠ざけるか無くしてしまいましょう。電源が入っていなくても、コンセントにプラグが刺さっているだけで、電気コードや電気製品の周囲に電場や磁場が発生しますので、コンセントも抜いたほうが良いです。意外に盲点なのは壁の向こう側の電気製品です。特にエアコンの室外機の近くはできれば避けたい場所です。
最近は目覚まし時計の代わりに携帯電話を枕元において寝る方が多いと思いますが、できるだけ遠くに離してください。当然、携帯電話を長時間耳に付けて通話することは避けるべきです。実際に行われた実験ですが、通話状態の携帯電話を鶏卵の近くに置くと、孵化する割合が30%以下になります(携帯電話がなければ85%)。ヒトの細胞にも悪影響を与えることは疑う余地もありません。また、携帯ゲーム機や小型音楽プレーヤーなどの中にも電磁波の影響が大きい物があるようです。使用する場合は短時間にしましょう。
仕事などでパソコンを使用するときも、できるだけ距離をとり、短時間で済ませる必要があります。避けられないときは、当院ではパソコン用の電磁波除去マット(コスミックエナジー研究所)を薦めています。 また、オール電化で普及している電磁調理器も注意が必要です。以前に比べるとかなりシールドされているようですが、近くで調理するとやはり影響を受けるようです。特に女性の腹部(子宮)に近いため、できるだけ離れて調理したほうが良いと思います。炒め物を料理する時のように、鍋やフライパンから離れられない場合は、カセットコンロなどを使うことも考えてみてください。
最後に、現代の科学では証明されていませんが、地面から体に良くない波動が出ている場所があるようです。ドイツの波動医学(振動医学)ではジオパシックストレスと言い、日本ではケカレチ(ケガレチ)とも言われています。残念ながら波動医学的な診断方法でないとジオパシックストレスの存在を知る方法はありませんが、電場や磁場の測定で異常値が出ることもあるので参考になります。また、ジオパシックストレスの特徴は、その場所で寝ていると、朝起きたときに背中、肩、腰等に痛みを感じる、コリが取れない、ぐっすり眠れない等の症状で推測できます。そのような場合は寝る場所をしばらく変えて、症状に変化があるか試してみてください(電磁波は電場と磁場をわけて考えたほうが良いのですが、今回は分かりやすいようにあえて電磁波として説明しています)。