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統合医療やまのうち小児科・内科

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扁桃体の再教育と引寄せの法則

 前回の続きのはずなのですが、最近少し大きな気付きがあったので、忘れる前に先に紹介したいと思います。(前回の続きはまたのお楽しみに) 今まで、思考することがストレスであるということを書いてきましたが、もう少し詳しくその理由を考えてみると……脳科学的には、五感で感じたことや考えたこと(内部情報・外部情報)が、自分にとって好ましいか(快)そうでないか(不快)を「扁桃体」というところで判断しているそうです。扁桃体がその情報を不快だと判断すると、脳の視床下部を介して交感神経を刺激します。交感神経が活動するとノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されます。

 簡単に表現すると、考え事をしていて「嫌だなぁ」と感じた時に、アドレナリンが出ている=ストレスを感じているということです。 結局、考え事をしないことがストレスを減らす方法なのですが、「考えない」状態になるのは、コツをつかむまで、少し時間がかかります。今まで紹介してきた方法からどれか一つ選んで、コツが掴めるまでやってみてください。ポイントは、自分の気分に気づくことです。今、自分がいい気分(feel good)でいるのか? なにか引っかかるものがあるのか? 自分の感情を素直に感じてみてください。
 今回新たに、効果が高いと感じた方法があるので紹介します。マイナス感情を感じた時、その感情やその感情を引き起こした出来事に対して「もっとこい!! 全部引き受けるぞ!!」と宣言するという方法です。嫌な出来事は「不快」な情報です。できればその「不快」な感情は、なくなってほしい、逃げたい、どこかに行って欲しいと感じているはずです。それを「不快」だけどそこにあっていいもの、さらには「不快」だけどもっとやってきていいものだと認識させるのです。「もっとこい!! 全部引き受けるぞ!!」と不快な感情を感じるたびに心のなかで何度も繰り返していると、だんだん不快な感情が湧くことが少なくなっていくようです。脳の解釈として、不快な感情は避けたい、逃げたいもののはずなのに、それに対して「もっとこい!! 全部引き受けるぞ!!」と言うことで、その情報を「快」情報だと認識してしまうのではないかと思っています。
 このことに気付いて、今まで紹介した「ありがとう瞑想」「幸せだなぁと言ってみる」「まぁいいかぁと言ってみる」などの方法はすべて扁桃体の再教育になっていることが分かりました。上座部仏教で行われるヴィパッサナー瞑想に「慈悲の瞑想」という方法があります。 その言葉のなかに、「私の嫌いな人々も幸せでありますように 私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように 私の嫌いな人々の願いごとが叶えられますように 私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように」という部分があります。以前は、なかなかこの言葉は言いにくいなぁと感じていました。しかし気付いてみると、これも扁桃体に染み付いた自分なりの認識(エゴ)を変更する強力な方法なのだと納得出来ました。先人の知恵は本当に素晴らしいものですね。
(続く)

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